「売上は上がっているはずなのに、なぜか手元にお金が残らない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、このジレンマの背景には、会社の利益構造に対する理解不足が隠れています。売上を上げることはもちろん重要ですが、それだけでは本当の意味で「儲かる会社」にはなれません。
このブログでは、利益の鍵を握る「変動費」と「固定費」の関係を分かりやすく解説し、DX(デジタルトランスフォーメーション)でいかに生産性を高め、企業の利益を最大化するのかを具体的なシミュレーションでお伝えします。
まずは、会社の利益を構成する基本的な3つの要素を整理しましょう。
売上:顧客に商品やサービスを提供して、会社に入ってくるすべてのお金。
固定費: 売上の増減に関わらず、毎月一定額で発生する費用です。
例:家賃、正社員の給与、オフィス設備費、広告費など
変動費: 売上に比例して増減する費用です。
例:商品の材料費、外注費、アルバイトの人件費、販売手数料など
この3つの関係は、以下のシンプルな式で表せます。
粗利益 = 売上 - 変動費 最終利益 = 粗利益 - 固定費
この「粗利益」こそが、売上から直接的なコストを引いた、いわば「手元に残るお金」なのです。
では、架空の会社「おりづる製作所」を例に、実際に利益がどう変動するかを見てみましょう。
【×××株式会社の前提条件】
売上目標: 1億円
固定費: 4,000万円
変動費: 4,000万円
粗利益: 1億円 - 4,000万円 = 6,000万円
最終利益: 6,000万円 - 4,000万円 = 2,000万円
売上は1億円で変わらないのに、材料費の高騰や人件費の増加で変動費が5,000万円に増えた場合、どうなるでしょう?
粗利益: 1億円 - 5,000万円 = 5,000万円
最終利益: 5,000万円 - 4,000万円 = 1,000万円
→ 売上は変わらないのに、利益が半減してしまいました。変動費のコントロールがいかに重要か、お分かりいただけるかと思います。
次に、業務効率化などで変動費が3,000万円に削減できたと仮定します。
粗利益: 1億円 - 3,000万円 = 7,000万円
最終利益: 7,000万円 - 4,000万円 = 3,000万円
→ 売上を増やさなくても、利益が1.5倍に増加しました!
これは、業務効率化や生産性向上の努力によって、売上が上がっても変動費を増やさずに済んだ場合を想定しています。
粗利益: 1億3千万円 - 4,000万円 = 9,000万円
最終利益: 9,000万円 - 4,000万円 = 5,000万円
→ 売上が上がった分がそのまま利益に上乗せされ、最終利益は2.5倍になりました。変動費を固定することで、売上アップがダイレクトに利益に直結します。
多くの経営者がまず考えるのが「売上アップ」です。
売上が1億3千万円に増えたらどうなるでしょうか?
変動費も売上に比例して増えるため、5,200万円(変動費率40%)に増加。
粗利益: 1億3千万円 - 5,200万円 = 7,800万円
最終利益: 7,800万円 - 4,000万円 = 3,800万円
→ 売上アップは利益増につながります。しかし、変動費も同時に増えるため、利益率は大きく変わりません。
売上が1億3千万円にアップし、さらに業務効率化で変動費が3,000万円に下がったとします。これはまさに、売上増加とコスト削減の相乗効果です。
粗利益: 1億3千万円 - 3,000万円 = 1億円
最終利益: 1億円 - 4,000万円 = 6,000万円
→ 売上を増やしつつ変動費を削減することで、利益はなんと3倍にもなりました!
業務効率化は、このような企業の利益を劇的に変える可能性を秘めています。
上記のシミュレーションから、「変動費をいかに抑えるか」が、企業の利益体質を築く上で最も重要なポイントだということが見えてきました。
そして、変動費を削減する鍵となるのが、「生産性の向上」です。
生産性向上とは、単に社員の労働時間内に無理して頑張ることではありません。
「同じコストで、より大きな成果を生み出す」
「同じ成果を、より少ないコストで生み出す」
この2つの考え方こそが、変動費を抑え、企業の利益を大きく変える力となるのです。
「生産性向上」と聞くと、社員の頑張りや根性論で解決しようと考えがちですが、デジタル技術を賢く活用することで、誰でも、そして確実に実現することができます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、まさにそのための強力なツールです。
アナログ作業の自動化
手作業で行っていたデータ入力や集計作業をITツールを活用して自動化する。
情報の可視化と共有
Excelや紙で管理していた情報をクラウドツールで一元管理することで、無駄な会議や情報共有の手間をなくし、業務効率を大幅にアップさせる。
デジタルマーケティングの活用
営業活動にかかる人件費や交通費などの変動費を抑えながら、効率的に見込み客を獲得する。
デジタル技術を学ぶことは、社員一人ひとりの業務を効率化し、会社全体の生産性を底上げすることに直結します。
利益を最大化するために、売上を増やす努力と同時に、変動費を減らす=生産性を上げることを意識しましょう。
そして、そのための最も効果的な手段がDX(デジタルトランスフォーメーション)です。
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DXは、特別なスキルを持つ一部の人だけのものではありません。
DX・IT・AIの基礎知識を身につけ、自社の業務に活かすことで、会社の利益は劇的に変わります。
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