年明けから業務が忙しく、このブログの更新が1ヶ月止まってしまっていました。「デジタル化の重要性を発信しているのに、自分自身が日々の業務に追われてしまっている……」という葛藤を、リアルに感じている真っ只中にあります。
特に製造部門など、「毎日同じことを正確に繰り返し、ミスをゼロにする」ことが使命の部署では、商品の現物が信頼とクオリティに直結します。
そうした現場で、日々のタスクをこなすだけで精一杯になってしまうのは、非常に誠実に仕事に向き合っている証拠でもあります。
しかしだからこそ、改めて考えたいことがあります。
「今のままでも仕事は回っている。なぜ手間をかけてまで変える必要があるのか?」 そうした現場からの反発や、現状維持を望む気持ちは、人間として至極真っ当な反応です。人間は本質的に平和な現状が続くことを望むもの。新しいことを「嫌だ」「面倒だ」と思うのは当たり前です。
しかし、一度立ち止まって考えてみてください。
私たちが現在「当たり前」だと思っている今の景色も、実は「激しい変化を乗り越えてきた過去の未来の上」にあります。
先日、弊社(株式会社文華堂)の社内で、かつて使われていた「クレジットカード番号転写機」を見せてもらいました。カードの凸凹をカーボン紙にガチャン!と押し付けて写し取る、まさに「ハンコ」のような道具です。
今の最新カードは、凸凹(エンボス)すらないフラットなデザインが主流になっています。なぜ昔は数字が飛び出していたのか? それは「物理的に写し取る必要があったから」。デジタル決済が当たり前の今では想像もつきませんが、当時はそれが最先端の手段でした。
かつてのワープロもそうです。「この機械で出力する書類でなければ伝わらない」とこだわった時代もあったのでしょうが、今はパソコンがその役割をすべて担っています。
長く地域に根ざし、信頼を築いてきた企業ほど、実はこうした「価値観の激変」をしなやかに乗り越えてきた歴史があります。
現場の社員は、「デジタルで何ができるか」を具体的に考えられない状況にあります。知らないものは、想像できません。
もし、知識のある社員が個人的にデジタル化を考えていたとしても、他の社員を巻き込むことは一社員にとってあまりにも大きな負担です。その結果、「知識のある優秀な社員ほど、日々見て見ぬふりを選ぶか、あるいは転職をしてしまう」。これが、今の多くの中小企業が直面している静かな危機です。
だからこそ、デジタル化の推進はトップダウンによる強烈な推進力が必要です。
経営者自らがデジタルという「手段」を学び、それを段階的に自社に取り入れ、経営戦略の柱として組み込んでいく。このプロセスこそが企業の未来を分けます。
変革のモチベーションを生むのは、「未来へのワクワク感」です。まずは3年後の自社がどうなっていたいか、具体的にイメージすることから始めてください。
3年後の売上高はいくらになっているか?
社員の数や、社内のコミュニケーションの形はどう変わっているか?
オフィス環境は?(紙はなくなっているか? どこでも仕事ができるか?)
こういったビジョンを具体的に描くことを「ロードマップ」と言います。 言葉にするだけでなく、イメージイラストなどを作って視覚的に伝えるのも非常に効果的です。
ビジョンが具体的であればあるほど、社員は「そのために今、自分が何をすべきか」を自ら考え、動き出せるようになります。
現在は、AIやIoT、ビッグデータといったIT技術が働き方の常識を変えていく「第4次産業革命」の真っ只中にあります。
黎明期に現れる新しい波をいかに読み、動くか。それが数年後の「スタンダード(当たり前)」を作ります。
普通に暮らしていく分には、「ITにはついていけないよ(笑)」と笑って眺めているだけでも良いのかもしれません。しかし、このブログを読んでいる皆様は、未来を見据えて時代を生き抜こうと考えているリーダーのはずです。
未来を見つめ、行動をしましょう。
「どう行動したらいいか分からない」「理想はあるが道筋が描けない」という時は、私たちDX学校広島中央おりづる校が力になります。ぜひお気軽にお声がけください。
当ブログでは実務に役役立つブログ記事を用意していますので、デジタル化・変革の一歩のためにぜひ参考にしてください。
未来を生き抜くためのDX化プロジェクトを推進して、共に未来を作りましょう!