私たち文華堂(DX学校広島中央おりづる校 運営元)が運営している「おりづる再生プロジェクト」の新たな取り組みが、この度メディアの取材を受けるに至りました。今回は、その広報活動の舞台裏をご紹介したいと思います。
日程は現在のところ未定ですが、共同研究の模様はRCC(中国放送)にて放送予定です。また、読売新聞にも掲載される予定となっております。
メディア露出の裏側を、ぜひご覧ください。
「おりづる再生プロジェクト」14年の軌跡。
平和への祈りを込めて世界中から広島平和公園に届けられる折り鶴。株式会社文華堂が2011年から続ける「おりづる再生プロジェクト」は、これらの折り鶴を再生紙として新たな命を与え、名刺や封筒といった形に変えて、その祈りを再び広める活動です。
14年という長きにわたり、多くの方々にご賛同とご支持をいただいてきた本プロジェクトですが、ビジネスツールを中心とした展開のため、一般での認知度向上に課題を抱えていました。平和への祈りが込められた再生紙の価値をもっと広く伝えたい。そう願いながらも、具体的な商品展開の方向性を見出せずにいました。
転機となったのは、DX推進のために参加した行政の講演でした。その講演で「イノベーションには外部との連携が不可欠であり、広島市立大学芸術学部との産学連携はその有効な一手となる」という話を聞き、私たちは広島市立大学との連携を検討し始めました。
ちょうどその頃、広島市立大学では大学祭が開催されており、地域共創の取り組みを紹介するイベントが行われていました。そこで私たちは、大学が現在進めている地域連携の具体的な事例を知ることができました。
さらに、弊社には大学と縁のある社員が在籍していたことも大きな後押しとなり、私たちは大学の先生へ直接連絡を取ることにしました。その結果、地域共創センターとの繋がりを得て、「おりづる再生プロジェクト」の現状と課題を共有し、共同研究を行う運びとなりました。
文華堂のPR活動の舞台裏。
被爆80年という重要な節目を迎えるにあたり、広島という地域に根差す私たちにとって、平和の祈りを未来へと繋いでいくことは責務です。その強い思いを共有し、「おりづる再生プロジェクト」の意義を改めて深く掘り下げるため、私たちは共同研究という形でこの課題に向き合うことを決意しました。
この広島市立大学様との共同研究は、単なる資源の再利用にとどまらず、折り鶴に託された人々の想いを未来へと繋ぐ、深い意義を持つ尊い取り組みです。私たちは、まだ認識できていない「新たな価値」を求めて、学生の皆さんも交えた3回のディスカッションを行う予定です。
イノベーションやDXという言葉は「新たな価値を生み出すこと」を指します。直接的なITの活用ではありませんが、この「新たな価値を生み出す産学連携」も、私たちにとって重要なDXに向けた一歩と言えるでしょう。
想いをA4に凝縮。GeminiとCanvaで魅せるプレスリリース!
中小企業である私たちが、どのようにしてメディアに関心を持ってもらい、取材に繋げることができたのか。そのPR活動の舞台裏をご紹介します。
まず、プロジェクトの目的、意義、そして広島市立大学様との共同研究の実施内容を分かりやすくまとめたプレスリリースを作成しました。
このプレスリリース作成では、これまでの経緯や私たちの想いをきちんと届けるために、文章の添削にGeminiを活用しました。A4という限られたスペースに伝えたい情報を凝縮する必要がありましたが、なかなか言葉が見つからず苦労しました。そこでGeminiに相談しながら、文章の短縮や表現の洗練を進めていきました。
具体的な作業としては、まず自分で文章を作成し、Geminiに添削を依頼、その結果を元に推敲し、再度書き直すというプロセスを繰り返しました。
タイトルについては、Geminiが多くの案を提案してくれましたが、最終的には自分のひらめきとGeminiの案の一部を活かして、視覚的に単語が分かりやすい「『おりづる再生プロジェクト』×広島市立大学 被爆80周年に向け、「本質」を深堀り」というタイトルにしました。
資料作成には、Canvaを活用し、視覚的な訴求力の向上を意識しました。Canvaのテンプレートを使用し、「おりづる再生プロジェクト」を象徴する画像に差し替え、フォントやレイアウトを調整することで、見やすく魅力的なプレスリリースを作成しました。文章量の調整には最後まで苦労しましたが、デザインを微調整することでなんとか収めることができました。
Canvaについてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひチェックして使ってみてください。
【デザインがもっと身近に!Canvaの最新アップデート!】
2週にわたる投函、地道な足運び。
完成したプレスリリースを持って、広島県庁の記者クラブ、広島市役所の市政記者室、そして広島商工会議所にある記者クラブへ足を運び、投函させていただきました。「おりづる再生プロジェクト」と広島市立大学との共同研究は、まさに地域に根差した取り組みです。地元のメディアの皆様が、私たちの責務に共感してくださると信じ、緊張しながら投函しました。
プレスリリースの投函は一度で終わらせず、2週にわたって継続して行いました。なお、広島商工会議所の記者クラブへの投函には、24時間以上の事前予約が必要ですのでご注意ください。
メディアも共感。私たちの挑戦。
プレスリリース投函後、複数のメディアから問い合わせをいただき、テレビ局のRCC(中国放送)と読売新聞の記者の方々が、この「おりづる再生プロジェクト」の意義に深く共感し、取材を申し出てくださいました。
ディスカッション当日、RCCの報道スタッフの皆様も読売新聞の記者の方も、開始から終了まで、私たちのディスカッションに密着し、真摯に向き合って丁寧に取材してくださいました。報道の皆さまの熱意に心から感謝しています。
この取り組みが、社会にとって意義のある成果となるよう、今後も努力してまいりますので、温かいご支援をいただければ幸いです。今回のメディア露出を通じて、「おりづる再生プロジェクト」と広島市立大学との連携が広く社会に伝わり、多くの方の心に響くことを願っております。
「伝わるしくみ」。アナログ×デジタル戦略。
今回のPR活動が成功に繋がった背景には、マーケティングの視点が深く関わっています。DX学校のマーケティング講座では、マーケティングを「売れるしくみづくり」と捉えていますが、今回のPR活動はまさに、講座で推奨する「必要な人へ自然と情報が届く」という考え方を参考に「伝わるしくみづくり」を実施しました。
- ターゲット設定: プロジェクトに関心を持つ可能性のある層、平和活動に関わる人々、そして広島市の皆様を明確に意識しました。
- メッセージング: プロジェクトの意義と、未来へ繋げる希望を分かりやすく、そして感情を込めて伝えることを重視しました。
- チャネル選定: 紙のプレスリリースの配布というアナログな手法を選択することで、地域密着、地元の行政へのアプローチを図りました。
これは、私が「DX学校広島中央おりづる校」のマーケティング講座で学んだ知識が土台となっています。
DX学校のマーケティング講座の大きな特徴は、アナログ施策とデジタル施策の両方をバランス良く学べる点です。この講座で得た知識が、今回のPR活動を成功に導く大きな力となりました。
産学連携が拓く「おりづる再生プロジェクト」の可能性。
「おりづる再生プロジェクト」における広島市立大学との産学連携は、まだ始まったばかりで、具体的な成果は未知の領域にあります。しかし、全3回という限られた期間の中で、私たちはこの共同研究を通じて、新たな商品や表現方法の開発、そしてその価値をより多くの方々にお届けできるような事業展開を目指し、全力で取り組んでまいります。
学生の皆様の積極的な姿勢は、私たちの期待を大きく膨らませています。この産学連携が、未来に向けてどのような可能性を拓くのか、今後もぜひ注目して見守っていただけますと幸いです。
限られた資源でメディアを動かす。中小企業の成功事例。
今回のメディア露出は、私たちのような中小企業にとって大きな飛躍となる一歩です。この一歩が、「おりづる再生プロジェクト」と広島市立大学とのコラボレーションをより多くの人々に知っていただくきっかけとなり、平和への祈りを未来へと繋ぐ力となることを信じています。
ITやデジタルツールだけでなく、紙媒体を活用したアナログな施策も、デジタル化が進む現代において依然として有効であり、限られたリソースしかない中小企業が大きな成果を上げるための重要な手段の一つだと改めて感じました。
そして、この経験を通して、中小企業であっても、情熱と戦略的なPR・広報活動によって、社会に影響を与えることができると改めて確信しました。
DX学校の講座では、デジタルからアナログまで幅広いマーケティング戦略を学ぶことができます。DXを推進し、ITツールを効果的に活用することで、その可能性はさらに広がります。
この事例が、皆様の広報活動、PR活動の一助となれば幸いです。
ぜひ参考にしてください!