今回は、業務効率化の強い味方であるExcelやスプレッドシートの関数作成にAIをどう活用するのか、そして、業務で使える実践的なプロンプトのコツを紹介します!
AIは万能ではない?正しい関数を作るために必要なこと
「AIに聞けば、あっという間に複雑な関数も作ってくれるんでしょ?」そう思われている方もいるかもしれません。確かにAIは便利なツールですが、残念ながらAIを使ったからといって、必ずしも正しい関数が作れるわけではありません。
なぜならAIは、あなたが何をしたいのか、どんなデータをもとに、どんな結果を求めているのか、を正確に理解する必要があるからです。
重要なポイントは、次の4つです。
-
どこで使う関数なのか伝える(Excel、スプレッドシート)
-
やりたいことを具体的にAIに伝えること
-
必要な情報をすべてAIに伝えること
-
(可能であれば)具体的な画面やデータをAIに共有し、理解を促すこと
これらが不足していると、AIはあなたの意図を誤解し、期待から外れた関数を生成してしまいます。
プロンプト作成の具体例と改善ポイント
では、具体的にどんなプロンプトを書けば良いのでしょうか?いくつか例を見ていきましょう。
悪い例
「エクセルの関数教えて」
改善ポイント: これでは情報が少なすぎます。AIは何の関数を知りたいのか、どんな目的で使いたいのか全く分かりません。Excelとスプレッドシートでは使える関数が異なるので、ツールを伝えるのは良い点です。
良い例(改善例1:具体的な状況を説明する)
「ExcelのA列に商品名、B列に単価、C列に数量が入っています。D列に単価と数量を掛け合わせた合計金額を出す関数を教えてください。」
改善ポイント: 詳細な説明があるため、これならAIは具体的な列名と計算内容を理解できます!
さらに良い例(改善例2:条件や例外を明記する)
「スプレッドシートのA列に注文日、B列に商品カテゴリ、C列に売上が入力されています。今月の『デジタル機器』カテゴリの合計売上をD1セルに表示する関数を教えてください。ただし、注文日が入っていない行は計算対象外とします。」
改善ポイント: 具体的な条件(今月、カテゴリ指定)や例外処理(注文日がない場合)まで含めることで、より複雑で正確な関数を生成しやすくなります。日付の指定も明確にしましょう。
楽に実践できる良い例(改善例3:画面イメージを伝える)
もし可能であれば、以下のように具体的なイメージを伝えることが最も効果的です。
「このExcelシートの画像を見てください。(スクリーンショットやデータの一部を添付)
やりたいこと:
-
E列に『〇〇(特定の商品名)』の購入金額だけを合計した値を表示したいです。
-
F列には、購入金額が10,000円以上の顧客名だけを抽出したいです。
これらの条件に合う関数をそれぞれ教えてください。」
改善ポイント: 画像の情報はAIが解析してくれるため、この方法が一番簡単です。画像だけでAIがシートの構造やデータの形式を正確に把握できるため、より的確な関数を提案してくれます。
ちなみに画面のスクリーンショットをShift + Win + Sで範囲で取得し、AIへのプロンプト入力の状態でCtrl + Vをすれば画像を直接添付可能です。この操作で効率アップ間違いなし!ぜひ活用してみてください。
まとめ:AIは「賢いアシスタント」、でも指示は明確に!
AIはあなたの賢いアシスタントになってくれますが、その力を最大限に引き出すためには、明確で具体的な指示を出す必要があります。曖昧な指示では、期待する結果は得られません。
そして何より大切なのは、AIを使いこなすためのITリテラシーを向上させること、知識を持ち、学ぶことです。
今回はプロンプトで紹介しましたが、来年にはこの方法は通用しなくなっているか、もっと簡単な方法が当たり前になっているかもしれません。画面を直接AIと共有しながら会話して関数を作るようにも今後なるでしょう。
AIと画面を共有しながら会話>>
AIが変える「検索」の未来!あなたのビジネスはどう変わる?【Google Gemini Liveが示す新常識】
新しい技術が次々と登場する今、常にアンテナを張り、学び続ける姿勢が、私たちビジネスパーソンには不可欠です。
まずは、今回ご紹介したプロンプト作成のコツを参考に、ぜひAIを使いこなして、日々の業務を効率化してくださいね!
DX推進の一歩に、「DX学校広島中央おりづる校」にお任せください!
私たちDX学校広島中央おりづる校は、ここ広島から地域の中小企業の皆様を全力で応援しています。
「未来を見据えてDXを進めたいけれど、何から手をつけていいか分からない」
「今の業務を効率化したいけれど、どうすればいい?」
もしそんなお悩みがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。皆様の「困った」に寄り添い、最適な解決策を共に探し、実現できるようサポートいたします!